420年の歴史を持ち、唐臼や登り窯での伝統技法を守り続ける本物の器を作り続ける初代八山(はちざん)直系の髙取焼の窯元です。
その技術は『秘伝書』とともに一子相伝で受け継がれています。
長い伝統によって培われた高取焼の技法は直系窯である当家に 一子相伝によって伝えられてきました。
髙取焼の技術は暗号を用いて記された「秘伝書」は家族であっても暗号の解読ができません。
継承するもの一人にのみ「秘伝書」の読み解き方が伝えられます。
器をひとつ焼き上げると残りは全て割捨てられるほど徹底した献上品造りを通していたために一般の世の中に出回ることはありませんでした。
420年の歴史を持ち、唐臼や登り窯での伝統技法を守り続ける本物の器を作り続ける初代八山(はちざん)直系の髙取焼の窯元です。
動画をご覧ください
土造り
高取焼紹介
川の流れと唐臼で原料の土を1か月間砕き搗いていきます。
水簸(すいひ)2〜3ヶ月程かけて沈殿物を水に溶かしてざるで濾していき粘土を作ります。
成形はろくろで一つひとつ丁寧に作り上げていきます。作者の心を写せるかどうか、豊かな才能とたゆまぬ努力が必要です。
素焼はおよそ900度で焼成します。髙取焼宗家の釉薬の原料は自然界から得られる『藁灰』『木灰』『サビ』『長石』の4種です。その調合方法は「秘伝書」に記され、一子相伝により受け継がれています。
髙取焼宗家では薪窯を使っています。窯の内部は広く、火に近いところと上部は火力が強いですが、下部と火に遠い奥の方は比較的に弱いです。焼物と窯との空間の広さによって火の流れが変わるので、作品を置く場所も考えて窯積みしなくてはなりません。
窯の火を入れる時、お神酒などを供え、神聖な心で窯の成功を祈ります。窯焚きは、職人達の長年の経験で、薪をつぎ足し窯の温度を調整していきます。約1250~60℃で焼成します。
窯の火を止めてから窯の内部が100℃以下になるまで最低3日以上冷却します。髙取のように薄手のものは急激な温度差で割れることがあり(=風割れ)これを防ぐためにゆっくり一つ一つ丁寧に取り出していきます。