CHAIR
日本の伝統的な建具で使われる格子は、日本の美意識を表現する技術の一つです。格子から引用した繊細な木製パーツを水平垂直の幾何学的な組み合わせを基に、審美性と機能性によって再構築し、端正な佇まいの椅子を目指しました。
高い職人技術の粋を集めた、肘と座を繋ぐ格子の重なり合いが生み出す緩やかな曲線と優しい背当たりによって包まれるような座り心地を実現しました。端正な姿と職人技が溢れるディティールによって、現代的な軽やかさと上質な品格を持った芸術的な逸品となっています。
BENCH
日本の伝統的な建具で使われる格子は、日本の美意識を表現する技術の一つです。格子から引用した繊細な木製パーツを水平垂直の幾何学的な組み合わせを基に、審美性と機能性によって再構築し、端正な佇まいの長椅子を目指しました。
長椅子としてのすっきりとした形状のなかに、見えない部分にも凝る日本の『粋』の美意識の元、控えめで繊細な接合方法による美しさを表現しました。簡潔な格子で構成されながら、光や見る角度によって移ろう陰影や床に落とす影が、様々な印象を生み出す魅力的な逸品となっています。
TABLE
角度がついた2枚の板材からなるスリットが設けられた両脚と、そのスリットに挟まれるように固定されるアルミ製の貫材の組み合わせによって絶妙にバランスが保たれたダイニングテーブル。
神社仏閣の建築を彷彿とさせるボリューム感のある脚部の構造に、光沢感のある金属製の貫材を使用することで、緊張感と同時に軽快な現代性をプラスしました。天板には、特殊な加工によって染色された杉材にナグリ加工を施し、使用する空間の中心になるような存在感のある印象的なテーブルを目指しました。
STOOL
日本の伝統的な建具で使われる格子は、日本の美意識を表現する技術の一つです。格子から引用した繊細な木製パーツを水平垂直の幾何学的な組み合わせを基に、審美性と機能性によって再構築し、端正な佇まいの腰掛け椅子を目指しました。
柔らかな曲線を描く座面と脚部の格子の曲線が、職人技術によって美しく接合された腰掛け椅子。簡潔な格子で構成されながら、光や見る角度によって移ろう陰影や床に落とす影が、様々な印象を生み出す魅力的な逸品となっています。
CABINET
日本の伝統的な和箪笥を、現代の生活様式に合わせ再解釈したキャビネット。
伝統的な和箪笥の四隅に補強と装飾を兼ねて取り付けられていた縁金具のイメージを継承しながら、無垢の板材で組まれた接合部の内側に補強を兼ねた縁材を一体化させ、シンプルな仕上げにしました。
使用空間の大きな面を占める扉には、表情豊かなアルミ製の引き戸を採用し空間を彩る背景とすると共に、端部に縁材の形状を切り抜くことで、開いた状態においても伝統的な和箪笥の趣を感じさせるキャビネットを目指しました。
CRAFTSMAN
_Doの家具は家具職人の街として古くから知られる、日本の大川市と岡山県の職人たちによって作られています。
日本美の概念にある、不完全で移ろいやすいものの美しさを見出す「侘び寂び」の思想の元、地域の職人達が協力し合いインスピレーションを形にしています。
この取り組みは古典的な手仕事と現代の技術を融合させており、日本の伝統と未来をつなぐ新たな創造活動です。
地域経済を活性化させるとともに、環境においても持続可能である事を目指しています。